パソコンメーカーからすれば、パソコンの部品というのは殆どが自社の製品ではありません。
部品メーカーが色々あってそこから調達して組み立てて販売しています。
ただ、単純に組み立てているわけではなくこの部品を使うならこっちの部品はコレじゃないとダメ、
など相性の問題もありますから、部品の組み合わせと正常に動作するかどうかのテストは
パソコンメーカーが行うことになります。
また、スペックをどうするかターゲットとなる購入層はどうするかなどを考えながらの開発になるので、
単純に組み立てて終わりではありません。
加えて、パソコンメーカーはそのパソコン上で動かす自社のソフトを開発しています。
部品だけを見ればパソコンメーカー間で大きな差はありませんから、そういったソフトや技術などを
開発して差別化を図っているわけです。
だからこそユーザーはこのパソコンメーカーのパソコンが使いやすいなどといった、
拘りを持つことになるわけです。
一番大事なのはパソコンを稼働させるためのOSが正常に動くかどうかです。
パソコンとして出来上がっても正しく動かなければ意味がありませんし、熱暴走してまともに使えないとか
そんなパソコンを発売してしまったらユーザーは二度と購入してくれなくなります。
自社の部品を使ってるかどうかではなく、ちゃんと想定通りに動くパソコンを組み立てること
それがパソコンメーカーに求められているのです。
逆に考えるとユーザーがメーカーに何を求めているかに応えるのが、メーカーの仕事と言えます。