複数アプリの同時使用はマルチタスク機能により実現

私たちがパソコンを使うとき、複数のアプリケーションを同時に使うことはよくあることです。音楽再生ソフトで曲を聴きながら、メールソフトでメールを作成したり、Webブラウザーでホームページを見たり。
一見すると 複数のアプリが同時に動いているように見えますが、厳密には プログラムを同時に処理しているわけではありません。マルチタスクというOSの機能により、CPUで処理するプログラムを 私たちが気付かないほど非常に短い間隔で切替えているのです。
マルチタスクには、プリエンプティブマルチタスクとノンプリエンプティブマルチタスクの2つがあります。プリエンプティブマルチタスクは、OSがCPUを管理する機能で、CPUの使用時間を各アプリケーションに割り振ります。アプリのどれかにトラブルが生じても、他のアプリを問題なく動かせるメリットがあります。
OSの処理が複雑になるためCPUに負荷がかかってしまう欠点もありますが、現在はCPUの性能の向上により ほとんどのOSで採用されています。
ノンプリエンプティブマルチタスクは、各アプリケーションが処理をしていないときにCPUを自発的に開放する機能です。CPUを解放しないかぎり他のアプリは使用できず、CPUを使っているアプリに問題が起きると他のアプリも影響を受けて動かなくなってしまうデメリットがあります。